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帯状疱疹の合併症

帯状疱疹自体も痛い思いをする辛い病気ですが、その合併症にも十分注意する必要があります。一般的に帯状疱疹はそれほど怖い病気ではないとされています。それよりも、帯状疱疹に伴う合併症のほうが恐ろしいものが多いといえます。どれも早めの受診で、症状を食い止めることができます。

髄膜炎

点滴髄膜炎は発熱と頭痛、嘔吐、そして時々けいれんを起こすこともあります。発熱、頭痛、嘔吐は髄膜炎の三大症状と言われています。帯状疱疹が、耳の中または耳のまわりにあらわれた場合は、よほど悪い状態だと合併症として髄膜炎を発症することも考えられます。

帯状疱疹に伴う髄膜炎は、ウイルス性の髄膜炎に分類されます。帯状疱疹のウイルスが、脳に近い耳の部分の炎症から、直接頭の中に入っていきます。なので、首から上に出た帯状疱疹は、とくに気をつけなければいけません。

もし髄膜炎の症状が見られたら、一刻も早く病院に行きましょう。ウイルス性の髄膜炎の場合は、対症療法で症状を和らげます。また嘔吐などで水分が十分に補給できないときは、点滴治療が行われます。

脳炎

この脳炎も耳の部分の帯状疱疹に伴う合併症としてあらわれることがあります。帯状疱疹の炎症によって、頭の中の圧力が高まり、さまざまな症状が出てきます。脳炎は髄膜炎の症状に加えて、意識障害を伴い、時には異常行動や嗅覚障害、幻視、記憶障害が見られることも…。

脳炎の治療には薬剤投与、対症療法が行われます。髄膜炎、脳炎ともに入院治療が必要になります。ですが、帯状疱疹から、合併症として脳炎を発症するケースは、ごく少ないと言われています。

帯状疱疹の症状の出た部分が悪かったか(頭部や耳など)、もしくは治療が遅れ、症状がかなり進行していた場合などに合併症を起こす可能性があるということも頭の隅に入れておきましょう。

ラムゼイ・ハント症候群

ラムゼイ・ハント症候群は帯状疱疹の炎症が内耳や顔面神経、蝸牛(かぎゅう)神経、前庭(ぜんてい)神経などにうつる病気です。モヤモヤした鈍い痛みの頭痛と耳の痛み、耳の入り口やまわりにかゆみを伴う赤い水疱がラムゼイ・ハント症候群の症状として挙げられます。

さらに、片側の目が閉じなかったり、口を閉じることが出来なくなるなど顔面麻痺が起こります。顔面神経の近くには聴覚をつかさどる蝸牛神経と、平衡感覚をつかさどる前庭神経があるため、耳鳴りやめまい、難聴などの症状が出てきます。病状が進み、蝸牛神経や前庭神経から三叉神経や舌咽(ぜついん)神経にまで影響が及ぶと、激しい顔の痛みやノドの痛み、頭痛の症状が出ることもあります。

ラムゼイ・ハント症候群による耳鳴りや難聴、顔面麻痺などは回復が難しく、場合によっては後遺症となることも考えられます。症状が見られたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科に行きましょう。治療法は基本的に内服薬での治療が中心ですが、点滴治療が行われることもあるでしょう。

目の合併症

目の合併症目の部分にできる帯状疱疹については、別のページでも触れていますが、あらわれた症状が、そのまま合併症へと発展するケースも少なくありません。

帯状疱疹の症状が目や鼻に出ると、神経に影響を及ぼして、角膜炎や視神経炎、網膜炎、虹彩炎などの合併症を引き起こすことがあります。なかでも、虹彩炎を発症すると、目がかすんでまぶしかったり、圧迫感を覚えたりします。

この場合、眼圧が上がり、さらに緑内障を引き起こすこともあるので、注意は必要になります。ひどい場合には、失明する可能性もあり得るので、目に異常を感じられたら、眼科に行って診てもらいましょう。目の合併症も、そのほとんどは薬剤投与や点滴による治療が行われます。

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